阪急電車 | |
駅ごとのエピソードを繋げていくという書き方。 阪急今津線にのってきた乗客にスポットあててかいていて、ひとまずの終点につくと登場人物のその後が描かれてます。 連載時は西宮北口方面行き(以下:往路)のみで、折り返しの宝塚方面行き(以下:復路)の電車はすべて書き下ろしです。 ≪内容紹介≫ 片道たったの駅で15分。だけどその間にはいろいろな人のいろんな人生が詰まっている。今日も電車は乗客とその人の人生を乗せて走っていく。。。 恋の始まりや恋の終わり、カップルのDV話や(関西)おばちゃんのすごさ、女子高生の恋愛話、友情のはじまり?など沢山の出会いが書かれています。 1番笑えたのは「えっちゃん」のお話。(往路:甲東園駅) じんわり胸キュンしたのは宝塚のお話。(往路のお話) 登場人物(主人公?)が多いので列挙してみました。 西宮北口方面行き /宝塚方面行き 宝塚駅・・・征志 /征志&ユキ 宝塚南口駅・・・翔子 /征志&ユキ・時江 逆瀬川駅・・・時江 /時江 おばちゃん集団 小林駅・・・翔子 /翔子と小学生 仁川駅・・・ミサ /圭一・美帆 甲東園駅・・・ミサ&「えっちゃん」 /えっちゃん 門戸厄神駅・・・圭一・美帆 /康江・ミサ 西宮北口駅・・・翔子・ミサ・圭一・美帆 /ミサ+おばちゃん集団 こんな感じです。 内容ネタバレはOPENからどうぞ。 小説って妄想できるからいいね。楽しい! こういう日常的でなおかつ平凡な恋のお話って想像力をはたらかせて、脳内でその後のお話とか自分で妄想しちゃったりとかできちゃうね。 あ、どの本でもできると思うのですが、今までのだとさ、こう、特殊な設定があったのでそこまでじゃなかったので。 それなりに読了後も楽しみたいな。 といっても、別冊が出たらそっちに心を奪われる気がします・・・ | |
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クジラの彼 | |
自衛官が主役の恋愛短編集です。 掲載されていたのが野性時代ということもあり、戦闘描写は少ないよ。 はっきりいって恋愛小説です。 でも、設定が自衛官ばかりなので、ある意味身近ではない恋愛話です(笑) ≪内容紹介≫ 頭数合わせのために合コンに参加した聡子は好みの顔の冬原と出会う。 何気ない質問が彼にはヒットしたようで、気に入られ、自分も彼と一緒にいるのがとても楽しいと気付き恋愛に発展したのだが、・・・(クジラの彼) キレイで仕事もできる望と、いまだに上官に絞られる夏木。 五歳年下の彼女のことは大好きだけど、いざとなるとプロポーズの言葉が出てこなくて・・・(有能な彼女) そのほか4本お話があり、、計6本のショートラブストーリーです。 表紙のカクテルはクジラの彼のイメージですが、表紙をめくるとそれぞれのお話にあったカクテルが描かれていてとてもステキですのよ。 では、簡単に個別作品の感想を。 OPENをクリックしてください。 | |
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海の底 | |
有川浩さんの自衛隊3部作の「海」にあたる今作品。 一応海上自衛隊、潜水艦がメインのお話です。 ≪内容紹介≫ 横須賀にある 基地では桜祭りが行われていた。本来なら一般人は立ち入り禁止のこの場所も数少ないお祭りでの開放で人がにぎわっていた。 そんななか巨大甲殻類が来襲。レガリスという種類でいうなれば、「エビ」。 やつらの襲来で横須賀は突然パニックに陥る。(エビが人を喰うんだもん・・・) 皆必死に逃げるが、ある子どもの集団に出会った主人公の夏木大和三尉は同僚と上司とともに子どもを誘導し、 海岸に停泊中の潜水艦「きりしお」に駆け込む。 その際上司である艦長が命を落とす。 大きな潜水艦に13人の子ども達と自衛隊職員の2人が取り残されてしまった。 地上もパニックになっているので、救助は期待できない。果たして無事に帰れるのか・・・ 狭い艦内での人間関係がメインかな。あとは警察の対応だったり。 このお話、タイトルに「海の底」とありますが、実際海の底で起きたお話ではありません。 潜水艦も浅瀬に停泊してますし・・・ レガリスが海の底から来たので”海の底”からきたヤツラという意味だそうです。 こういったタイトルのつけ方も有川さんの特徴なのでしょうかね。私は結構好きです。 各章の詳細というか感想はOPENからどうぞ。 | |
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空の中 | |
未読。 | |
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塩の街 | |
この本だけ文庫版とハードカバー版があります。 それぞれちょっと描写が違うようです。 機会があったら読むことにしよう。(いつになるやら・・・) ≪内容紹介≫ ある日突然現れた塩の結晶。それが、世界を揺るがすものとは誰が予想できただろう。 現れた途端にその効力を発揮し、一瞬にして人を塩化させてしまった。 一瞬での塩化を免れた人も、徐々に塩化していき街には塩があふれている。 そして、この塩化は感染するもので、未感染者には恐れられている。 (ちなみに一度塩化が始まったらどうすることもできないのだ) そんな世界に住んでいる真奈は高校生。両親は塩化で亡くなってしまった。 ひとり困っていたところを助けてくれたのが秋庭。 彼らの暮らしの中で出会い、通りすぎていく人たちとの関わりの中で変わって行く2人の関係は・・・ 何だろう、有川さんの作品を図書館戦争シリーズ→海の底(ちょっと立ち読み)で読んでしまったから (あ、クジラの彼もよんだけど、アレは単純なラブストーリーものに分類できそうなので) 特殊な世界のシリアスものかー。という印象が大きい。 争いの派手さはないけれど、とても世界観に引き込まれる。 図書館戦争はもうね、キャラ読み全開で読んでたけど、これは客観的に(?)読めたと思うな。 では章ごとに書いていこうと思います。(ネタバレOKのかたはOPENを押して開いてください。) 全体を通すと秋庭がかっこよく見えてきました。 硬派でなんでもできるんだけど、真奈に最終的には弱い(笑)もうメロメロ?(←死語か?・笑) わー、これって、自分の好みか? 自分でも意外な一面発見・笑 最後まで入江が謎で終わった感じがあるんだけど、彼はどこへいってもうまくやっていけるでしょう。 結構人気があったらしいよ。入江さん。 | |
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